【新・関西笑談】Salad City KOBE(4)(産経新聞) |
□ロック・フィールド社長 岩田弘三さん ■工場は安藤忠雄さん設計 サラダ作って、食べて、楽しむ。 −−本社工場が斬新なデザインです。建築家の安藤忠雄さんの設計ですが、安藤さんとの出会いは 岩田 レストランをやっていたころ、テイクアウトの店をしようと思いました。路面店でしっかりした店舗を持ちたかったんです。それで北野の商業ビルの中につくることになったんですが、そのビルが安藤さんの設計でした。これが出会いです。ところが、ボクが「こういう店舗にしたい」といったら、「そんなもんダメだ」と彼は拒否するわけです。いくらいっても、彼はガンとして受けつけない。 −−どうなりました 岩田 もう、ぜんぜん意見が合わないんです。彼には彼の設計思想がある。ボクにはボクのイメージがある。何度も激論を交わしましたが、結局ボクが折れて、彼のいう通りにしました。このことがあってから、いつかうちの建物を彼にやってもらおうと思いました。 −−それで本社の建物を依頼した 岩田 その前に静岡の工場の設計を頼みました。このときもちょっとありまして…。彼に話を持ちかけたら、「工場なんかやったことがないからダメだ」というんです。強引に説得してやってもらいました。ここでは「健康」「安心・安全」に加えて、「環境」を打ち出しました。敷地内に風力発電設備やビオトープを配置したり、環境との調和にいろいろ工夫しています。 −−そして、次が本社工場だった 岩田 この建物は百貨店の物流センターでした。うちが買って本社兼工場にすることになり、安藤さんに見てもらったんです。なんとかモノになるやろうか…と。そしたら彼はいろいろ調べてくれました。そして曰く「建物はまったくゆがんでいない。もったいない。これ、使おう。岩田さん、こんな建物壊したら、産業廃棄物を山のように出すだけや。いまの時代、それはいかん」 −−それで改築して使うことになった 岩田 基礎をすべてやり直しました。もう、見違えるような建物になりました。殺風景な外壁だったので、意匠性をもたせようと、デッキ(足場)調の建材を全面に採用しました。アプローチを通って建物に入ると、建物内は開放的な空間です。来た人はみんな称賛してくれます。やはり“何か”を感じてもらえるからだと思います。 −−社員食堂にも一工夫が 岩田 どうしたら社員が生き生きと働けるかといろいろ考え、ここにも投資しました。広々とした空間で、サラダバーがあって毎日メニューが替わります。自分たちの作ったサラダを、お客さんの身になって食べ、楽しもうという狙いです。 −−敷地内には保育所もありますね 岩田 これも安藤さんの設計です。少しでも女性が働きやすいようにと併設しました。建物は庭に面した部分が全面ガラス張りで、中は明るく、外から保育所の中が“丸見え”になっています。庭の畑では子供たちもいっしょになって、スイカやキュウリ、イチゴなどを栽培しています。自分たちで作ったものを食べるときは、喜んで食べているそうですよ。大切な食育の場です。(聞き手 佐久間史信) 【関連記事】 ・ サラダ麺ブームの兆し 背景に女性の健康志向 ・ 大阪のうまいもん弁当 コンビニで販売 ・ メリーランド・クラブケーキ 磯の香り漂う蟹の身たっぷりのごちそう ・ モスの新業態レストラン 9日、渋谷にオープン 旬の野菜にこだわる ・ 鶏のから揚げ 定番おかずに脚光 ・ 1000億円は疑問=口蹄疫対策で財務副大臣(時事通信) ・ 小沢氏、週明けにも再聴取 判例参考に共謀認定「政治家だけ特別なのか」(産経新聞) ・ 図書館利用者の情報入ったパソコン紛失(産経新聞) ・ 養父自殺か、遺体発見=袋詰め女性事件−大阪府警(時事通信) ・ 大麻所持でミュージシャン実刑=「YOU THE ROCK★」−横浜地裁支部(時事通信) |
by mlujimd09n
| 2010-05-18 22:50
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